【熱海起雲閣】大正ロマンにときめく、知的で優雅な時間を。

目次

一歩足を踏み入れれば、そこは時を旅する洋館

熱海 起雲閣

熱海に来たけど、温泉と海鮮だけじゃちょっと物足りない」
そんな旅慣れたあなたはご存知かな??熱海 起雲閣(きうんかく)。

観光地の喧騒から少し離れた場所にひっそりと佇むこの洋館、
実はあの太宰治や志賀直哉、尾崎紅葉など、名だたる文豪たちが愛した旧旅館。

建物そのものが語りかけてくるような空気感と、和洋中が見事に混ざり合った空間美。
一言で言うなら「文化のごった煮が、ものすごくエレガントに昇華された館」です。

起雲閣とは?「旅館」から「文化財」へ、時を紡ぐ建築美

歴史とセンスが交差する知的な迷宮
起雲閣はオーナーチェンジを経たようですが、
鉄道王・根津嘉一郎の別邸として建てられた洋館がとくに見事!


その後は旅館として営業していたそうなんですが、
その間に訪れた客層がまあ豪華。
志賀直哉、太宰治、谷崎潤一郎…。
国語の教科書で見た名前がズラリ。
まさに「文豪に選ばれた宿」という称号にふさわしい風格を持っています。

現在は熱海市が管理する文化財として、どなたでも見学可能!(見学料有料)
知的好奇心とセンスの刺激が山盛り味わえる…お得にもほどがあります。

熱海 起雲閣

起雲閣の見どころ

①和・洋・中の不思議な三重奏

「え? ここ、ひとつの建物ですよね?」と戸惑う美しさ
起雲閣の魅力は、なんといってもその建築スタイルの多彩さにあります。

本当に同じ敷地内にあるのかと疑うほど、空間ごとに雰囲気がガラリと変わる。
でも不思議と調和していて、なんだか「知的なテーマパーク」に迷い込んだ気分。

柱や天井、障子の桟(さん)、ランプの細工…目を凝らせば凝らすほど、
こんなところに美があったの?とハッとさせられます。



②有名なお風呂

熱海 起雲閣

見学エリアのなかでも人気のひとつが、旧・旅館時代の大浴場。
今は入浴できませんが、声がエコーがかって面白かった!

「こんなお風呂で原稿書いてたのか…」と太宰先生に思いを馳せるもよし。


③起雲閣に入らなくてもOKな喫茶室

熱海 起雲閣

密かにおすすめしたいのが、館内に併設された喫茶室「やすらぎ」。
ここ、実は起雲閣の見学をしなくても利用できるってご存じでしたか?

この喫茶室は、旅館時代にBARスペースだった場所をそのまま活かした空間で、
レトロでどこかモダン。静かな午後、読書とともにコーヒーを楽しむにはぴったりです。
大正ロマンに包まれながらのスイーツタイム。もう最高か。

起雲閣の楽しみ方|ひとりで、ふたりで、そして何度でも

「見る」より「感じる」が正解の建築体験
起雲閣は、いわゆる“派手な観光名所”ではありません。
もう何度も訪れていますが、来るたびに違う表情を見せてくれる、深い知性と美意識が香る場所です。

誰かと一緒に感想を言い合いながら歩くのも楽しいけれど、
ひとりで静かに、建築の息づかいを感じながら巡る時間が一番の贅沢かも。

時間をかけてゆっくり滞在できるのも嬉しいところ。
熱海散策に静かな余白を作ってくれる、そんな場所です。

「熱海起雲閣」は、目で読む文学、心で味わう建築。

温泉に浸かって、美味しいものを食べて、海を眺めて——
それでも、もう一歩深く“熱海の粋”を味わいたいあなたへ。

「熱海 起雲閣」は、まるで小さな文学館のようで、
美術館のようでもあり、そして誰かの想い出がそっと残されたような不思議な空間です。

  • 文豪たちが愛した歴史ある建物
  • 和洋中が同居する建築の美学
  • 見学後にほっと一息つける喫茶「やすらぎ」
  • 観光の途中に“知性の息抜き”を挟めるスポット

「熱海 起雲閣」で検索して、ぜひ立ち寄ってみてください。
静かな感動と、目と心が満たされる時間がきっと待っています。

豪華な旅館ではないけれど、
ここには“贅沢な記憶”がちゃんと詰まっています。

熱海 起雲閣

起雲閣

住所静岡県熱海市昭和町4-2
入館料大人610円 ( 2025.7月現在 )
駐車場あり
Instagram @kiunkaku_atami

目次